しっかり心を癒していく
モラハラ被害者は精神的に深く傷ついています。しっかり心のケアをすることが大切です。当たり前のことと思われるかもしれませんが、意外と自分のことは後回しにしてしまう人も多いのです。
現状を認識するだけで満足しない
カウンセリングを受けたり、ネットや書籍で情報を得たりして、「自分はモラハラ被害者である」と認識するのはもちろん重要です。
しかし、それは現状を悟っただけに過ぎません。「心にできた傷は何が原因なのか」と知っただけなのです。そこに居続ける以上、加害はエスカレートしていきます。
あくまでモラハラを認識することは、対策や治療のきっかけです。
モラハラのメカニズムを知るのは大切ですが、モラハラ被害から脱する解決方法を探すことに尽力しましょう。
距離を置くことで不安を感じない
加害者と距離がおけるようになると、一時は解放感と自由感に溢れます。しかし、今まで拠り所にしていた部分が丸々と無くなってしまった為、やがて心の中に大きな空洞ができ上がります。
人はそんな状況に陥ると、不安を感じます。慣れない環境に疲れすら覚えます。
不安を感じてしまったことで、それを埋めようと、何でもかんでも取り入れてしまおうとしてしまいます。最悪、加害者の所へ戻って行ってしまうこともあります。
最低限からで構いません。せっかく加害者と離れられたのですから、日常を取り戻す上で必要なものを選択し、少しずつ取り入れて行きましょう。
相談者への過度な依存を控える
医師やカウンセラー、親、身近な人など、相談に乗ってくれた人へ過度に依存するのも控えましょう。
相談者は、自分の意思決定を後押ししてくれたり、これからの生活をサポートしてくれる人と捉えましょう。
万が一、自分の意思と異なる意見が相談者出てきた場合は、「そういう考えもある」程度にとどめ、深く考えないようにしましょう。
心療内科やカウンセリングを受診する
心の病は体の病につながります。
脳内物質の分泌や作用が異常な状態になり、それが各器官に悪影響を与えます。
ですから、億劫がらずに、心療内科やカウンセリングの受診をきちんと視野に入れましょう。
そして、処方された薬は、症状が悪化してしまわないように、医師の処方を守ってきちんと服用していきましょう。
心を癒す5大要素
心を癒す要素をまとめてみました。モラハラ被害者のかたは是非実践してみてください。
- 自我の境界を守る→自分のせいと思いこまないでください。
- 自分の意思を尊重する→自分の考えや望みと照らし合わせてください
- 人間関係を閉鎖的にしない→恐れず、周囲の人に相談してみてください
- 怒りの感情を中心としない→復讐や報復のためにそのエネルギーを使わず、被害から脱することに行動をシフトしてください
- 傷つけられたことに過剰に反応しない→自分の感覚を信じて、相手を拒否することを覚えてください
しっかり心を癒していく-モラハラ対策関連ページ
- モラハラ体質が治ることを期待しない
- モラハラの性質を持ち合わせているか否かの見極めはとてもむずかしく、認識するには時間が掛かります。
- 職場でのモラハラ対策
- 職場でのモラハラ対策を紹介します。
- 極端な行動はモラハラを再発させる
- 離婚を口にしたり、家を出て行ったりすると、一時的にモラハラはとまります。
- モラハラ加害者に依存しない
- 自分の不利な点を加害者に依存してはいけません。その立場でいる以上、被害者であり続けてしまいます。
- モラハラ被害者との接し方
- モラハラ被害者への接し方をポジション別に紹介します。それぞれ役割が違います。モラハラ被害者は精神的に深く傷ついていますので、丁寧に接するように心がけましょう。