モラハラ加害者の特徴

 

モラハラ加害者の特徴

 加害者も被害者もともに、いい大人であるにも関わらず、なぜモラハラは起きてしまうのでしょうか。
 それは、加害者の多くに共通していえる、ある特徴のためです。その特徴とは「大人げない」ということです。

 

 例えば、スーパーでお菓子を買って貰えず地べたで泣きわめいている子供の如く、自分の思い通りにしようとする、不利益なことから逃避しようとするに似た行動を起こす場合もあります。

 

 「年相応の行動が出来ていない=幼い」という訳です。
 さらに細かくモラハラ加害者の特徴を紹介します。

 

1.自己中心的

 本来、大人になって行くにつれ、他人を思いやる能力が備わってきます。
 心理学用語では「自己中心性からの脱却」と呼ばれたりもしますが、つまりは他者への共感する視点を持てるようになるということです。
 同時に、自分と他人の考えに違いがあることも知り、それが個性であると認識できるようにもなります。
 しかしながら、モラハラ加害者はこの視点が持てず、自己の思想が全てであり、自己の思想を他者も思っているはずと当然の如く振る舞い、その考えを覆すことはできません。
 結果として、他者のすべてを否定するかのような発言・行動に至ります。
 (ここでの自己中心的は自分勝手と異なるものと理解してください。)

 

2.防衛本能の不良

 人は自己防衛本能を備えています。ストレスとなりうる要員を排除したり、一過性の安堵を求めたりするために、思考の転換をしたり、行動を起こしたりします。誰もが経験したことのある八つ当たりなどがそれにあたります。
 通常は自分に原因があると反省したり、言い過ぎたかなと省みたりするのですが、加害者にはこの機能が欠けているのです。
 そのため、発言・行動において程度を知らずに他者へあたったり、根本的に人のせいにしたりする傾向にあります。

 

3.依存症

 人はストレスを解消するとある種の高揚感を覚えます。この行為自体は健全なのですが、モラハラの加害者は程度問題を知りません。八つ当たりすることでストレスの捌け口を他者へ向け続けます。これはクセになっているのです。まさに「依存症」のような状態です。
 通常は、2.で触れた通り相手の立場を思いやり、省みることでセーブが効きます。被害者自身もその視点を持ち合わせているからこそ「いつか分かってくれるはず」という期待を込めて加害者へ何も言わず現状を維持しようとするのでしょう。
 しかし、残念ながら何を言っても抵抗しない、拒絶しないということに加害者は味を占め、次第に内容はエスカレートしていくのです。

 

4.自尊心が強い

 誰もが「こうありたい」という理想の自分のイメージを持っています。それに向けて日々反省、努力の繰り返しにより理想の自分に近づこうとします。
 一方で、加害者はその努力をしようともせず、常に今の自分が完璧であると思い込んでいます。現実の自分を認めようとしない為、理想通りになっていないのは自分ではなく周囲のせいだと思い込んでいるのです。
 自分の都合のよい人ばかりを周りに置きたがります。
 言い方を変えると、都合のよい人になることを押し付けようとするのです。

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