モラハラ被害者との接し方
モラハラ被害者への接し方をポジション別に紹介します。それぞれ役割が違います。モラハラ被害者は精神的に深く傷ついていますので、丁寧に接するように心がけましょう。
1.もし、あなたが親なら
被害者が親へ口にするときは、切羽詰まり限界を迎えた時、もしくは自身で何らかの結論が出せたときです。
親の立場からすれば、「もっと早く知りたかった」「気づいてあげたかった」と自責する親もいることでしょう。
被害者本人は「知らせたくない」「自分はまだ大丈夫」「心配かけたくない」などさまざまな感情が渦巻いていました。致し方ありません。
万が一、あなたの子供がモラハラの被害者であった場合はただただ本人の話を一通り聞いてあげてください。
選択肢の提供は問題ありませんが、1から10まで全てナビゲートするのは危険です。
後々、「親が別れさせた」と思われる場合もありますし、何より自分の判断をもって臨ませることが重要だからです。
2.もし、あなたが友人・知人なら
友人などが必要以上に被害者へ世話を焼いてしまうと、被害者は自分の心を確立できなくなってしまいます。
被害者はとても心理的に弱っています。あなたが「こうあるべきだ」と言えば「そうなのかも知れない」と悪い意味で柔軟にその話を受け入れてしまいます。
いつでも相談できるわけではありませんので、いざ困ったときに被害者は冷静な判断ができません。
依存の如く、最悪の場合、加害者の元へ戻って行ってしまう場合もあります。
3.もし、あなたが支援者なら
例えば、もしあなたがカウンセラーで、モラハラ被害の自覚がない鬱を患った方が目の前に現れたとします。その場合、本人の抱える問題を解決しようという方針で治療をしていくでしょう。
しかし、モラハラ被害者の場合は、本人の問題を解決ではなく、深く刻まれた傷を癒していくことが優先されます。
また、加害者が被害者を装ってカウンセリングを受けに来る場合すらあります。
それだけ、モラハラというのは外からでは気が付きにくいものなのです。
モラハラの被害者であるか否かで、視点は180度変わります。
もし、相談を受けている際に、ちょっとでもモラハラの疑いがある場合は、気負いせず聞いてみると良いでしょう。
ただし、決めつけは厳禁です。必要以上に自分を追い込んでしまうからです。
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